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喜国雅彦
七月鏡一
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漫画家インタビュー
『傷だらけの天使たち』門外漢ゆえの挑戦!
七月鏡一先生
七月鏡一先生
1968年、北海道出身。90年に少年サンデー原作大賞に入選しデビュー。
代表作『ジーザス』(作画・藤原芳秀)『ARMS』(作・皆川亮二)原案協力など。
映画の企画立案、脚本なども手がける。
「主人公は人を殺さない」、新しい挑戦は書き手としても新鮮です!
●『闇のイージス』を書くことになったきっかけを教えてください。
担当のI氏から、「また(『ジーザス』で作画を担当した)藤原さんとのコンビで企画を考えているんだけど、やりませんか?」と、声を掛けられて。
それからI氏と2、3度会って「いいですねー」ってのんびりしてたら、
突然、副編集長が僕のところにやってきたんです。こっちが面喰らってると、いきなり
「実は、あの話急いでるんだ。今から1週間でまとめてくれ」って言われたんです(笑)。
正直、驚きました……
結局、1週間でプロットの海賊版みたいなものをガーッと書き上げました(笑)。
●『イージス』は世界観が広いので、もっと時間をかけて練ってあると思ったんですが……
『闇のイージス』
主人公の楯雁人
じわじわと広げていったんです。
初めは、シンプルな設定からスタートしました。まず、お話をいただいた段階で、『ジーサス』みたいなアクション系をやりたいな、とは漠然と考えていたんです。それから、『ジーザス』とは徹底的に反対の方向からいこうと思っていて。

ジーザスは『殺し屋』だったから、今度はボディーガード、『護り屋』を描こうと。「主人公は絶対に人を殺さない」
ってことを最初のルールとして決めて、作り始めたんです。
●『人を殺さないハードボイルド』って、かなり難しいと思うのですが。
逆に、ハードアクションの中では、一番面白い『しばり』ですよ。
このジャンルでは、殺してしまうとすごく展開がスムーズに進むのですが、
なんでもアリ、っていうのはつまらないと思うんです。
あえて難しい『しばり』を作ることで、そこから生まれるものも、また新鮮なんです。
●新鮮といえば、章ごとにお話が進む展開もご自身の新しい試みですよね。
長くても5話、短いと前後編でひとつの章を構成して、
新章が始まれば、そこから読んでも楽しめる作りにしています。
今までは、長いストーリーモノばかりでしたから、
章ごとに舞台を移すという新しい挑戦は書き手としても、すごく面白いです。
ただ、基本になるお話はあまり進んでいませんが(笑)。
●連載スタートから半年越えましたが、これから徐々に
基本ストーリーが見えてくるんでしょうか?

実は、今はまだプロローグなんです(笑)。
これまで、『天使』や『バタフライ』といったものは出てきていますが、
詳しい部分は全く描いてない。
雁人の過去なども、設定段階で出来上がっているのですが、
いつ、どこで見せるのかは、タイミングを図っているところです。
雁人の義手に関するエピソードも展開に合わせて出しましたし。
出し惜しみもしないけれど、出し急ぎもしないつもりでいきます。
ただ、章ごとに変わる展開作りは、藤原さんも気に入ってくださっていて、
毎回舞台が変わるごとにキャラクターデザインを作っていただいてます。

●なるほど。 では、2巻のあとがきに描いてあるように、思わぬところからキャラが成長したりするんですね。
『闇のイージス』
ライバルのゼロ
そう。特に、『ゼロ』がいい例で。
連載前に藤原さんにイージスの主人公のキャラクターデザインをいくつか描いてもらった中の1枚に、ゼロがいたんです。イメージとは違うけれど、妙に存在感があって。
「このキャラは、どこかで使いたいよな」って思って、第2章で登場させたんです。すぐにいなくなっちゃう予定で。でも、そのうち愛着がわいてきちゃって、出てくる回数が増えてきて、いいライバルになってくれて。ついには、別冊ヤングサンデーの外伝で、主役を張ってしまいました(笑)。
●ということは、絵からアイディアが浮かぶこともあるんですか?
もちろん。原作者と作画家は、互いに一方通行ではないですね。
藤原さんから上がってきた絵からインスパイアされることは多いです。
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